宍戸頼母の家相法

宍戸頼母の『家相方位指南』を参考に、「変爻」について解説します。

「八卦は八方の体卦とし、その備えにより、外卦に変爻をつけて用卦とす。出張りたるは上爻変、入り込みたるは初爻変、平全の門戸などは中爻変とす。たとえば、東方張りたるはの象とし、入り込みたるはの象とし、平全の門戸などは、の象とするたぐいなり。他は、これにならへ。東平全の門、凶とするは、領を金より剋さるをもってなり。」(宍戸頼母『家相方位指南)

[解説]

ここに書かれている「体卦」とは、各方位の卦象のことです。

たとえば、東の方位の吉凶について考えるときは、「」を体卦とします。

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「用卦」とは、外卦の爻を変更したものです。

こうとは、卦象を構成する横線のことです。

江戸時代の家相法では、宅地に「張り」「欠け」「門戸」があるとき、3本の爻で構成された体卦のうち、1本を変化させて卦象をつくります。

該当する体卦の爻が、陽爻ならば陰爻に変え、陰爻ならば陽爻に変えます。

そして、変化を加えてできた、新たな卦象を「用卦」と呼びます。

体卦の上に用卦を載せて、「張り」「欠け」「門戸」の状態を表現します。

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宅地が張り出ている場合は体卦の上爻が変化し、宅地が欠けている場合は体卦の下爻が変化します。

張りも欠けもない所に門戸がある場合は、体卦の中爻が変化します。

冒頭の引用文では、東の方位について説明されています。

東は体卦が「(震)」です。

もし、宅地の東が張り出ている場合は、体卦の上爻が陰から陽に変化して「(離)」となります。

したがって、「」という卦象で表現できます。

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東の宅地が欠けている場合は、「」と表現することができ、張りも欠けもない門戸がある場合は、「」と表現することができます。

この記事は横書きなので、卦象がわかりにくいので、『家相方位指南』の文章を切り抜いて載せておきます。

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江戸時代の家相法では、体卦と用卦の相生相剋を見ることで、吉凶判断が行われていました。

冒頭の引用文では、東の「平全の門戸」は「領を金より剋さる」ので凶であると書かれています。

(震)が木性に属し、(兌)が金性に属するので、木剋土の凶であると解釈されているのです。

また、東張りの宅地は、体卦が震の木性、用卦が離の火性なので、木生火の吉であると判断できます。

『家相方位指南』に掲載されていた東張りの宅地の図を載せておきます。

「東方出張りたる宅地は家業繁栄し・・・」と吉の判断が書かれています。

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