以下、葛野壮一郎著「八卦方位(1)」の現代語抄訳(要約)です。

 

伏羲八卦と文王八卦

八卦は伏羲氏が作ったとされています。

その後、周の文王が八卦を発展させ「周易」と呼ばれるようになりました。

 

易(冐)は、日と月を表しています。

つまり、陰陽を表した文字なのです。

 

下の図のように、大極から陰と陽に分かれて、さらに大陽・少陰・少陽・大陰の四象となり、四象がさらに分かれて、乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤の八卦が生まれます。

八卦はさらに十六、三十二と分けられ、六十四卦が生じます。

 

易は、天地の自然の法則を陰陽順逆の道理から説明するためのものでした。

今のように、人間の禍福を占うのが目的ではなかったのです。

 

八卦も本来は吉凶を判断するものではなく、方位に対応した自然の変化を、陰陽循環の法則によって説明するためのものでした。

易や八卦の応用として、方位による吉凶を判断することもできますが、本来の目的を忘れるべきではありません。

 

八卦方位の配置は先天定位と後天定位の二種類あります。

先天定位は「伏羲八卦」と呼ばれ、後天定位は「文王八卦」と呼ばれています。

家相判断に用いられるのは主に後天定位です。

 

※この記事は、葛野壮一郎著『住宅家相之話 上巻』(高岡書店、大正七年、著作権保護期間満了)の現代語抄訳(要約)です。他の章も公開しているので、ぜひ参考にしてください。

→ 葛野壮一郎著『住宅家相之話』(現代語抄訳)