以下、葛野壮一郎著「八卦方位(3)」の現代語抄訳(要約)です。

 

先天定位

先天定位(伏羲八卦)と後天定位(文王八卦)を比較すると、各卦の配置が全く異なっています。

先天定位が天地の本体、後天定位は天地の活動を表しています。

 

先天定位によると東が離(火)で、西が坎(水)です。

これは、東の陽(日)と西の陰(月)を象徴しています。

また、先天定位では、南が乾で、北が坤です。

これは、南の天と北の地を象徴しています。

同じように、南東の兌の沢と北西の艮の山、南西の巽の風と北東の震の雷が対中に配置されています。

 

先天と後天の区別がある理由は、先天は天地の定位を象徴し、後天は万物の活動を示したものだからです。

 

先天定位の北西には艮の山があり、南東には兌の沢がありますが、これは中国の古代思想から来ていると言うことができます。

家相家は、土地でも建物でも、北西が高く南東が低いのを理想としていますが、これも、先天の山(艮)と沢(兌)の位置関係が来ているのだと考えられます。

しかし、このような中国の思想が、わが国の環境に当てはまるのかと、私は疑問に思います。

 

※この記事は、葛野壮一郎著『住宅家相之話 上巻』(高岡書店、大正七年、著作権保護期間満了)の現代語抄訳(要約)です。他の章も公開しているので、ぜひ参考にしてください。

→ 葛野壮一郎著『住宅家相之話』(現代語抄訳)