以下、葛野壮一郎著「真四角の建物」の現代語抄訳(要約)です。

 

真四角の建物

建物の形は、衛生面や採光や通風と密接な関係があるので、とても大切です。

家相では、平面図が真四角の建物は、良くないとされています。

宅地について解説した際にも述べましたが、正方形は、厳格過ぎて、一般の人には適さないと考えるのです。

 

長方形の場合でも、間口が奥行きよりも長い場合は、繁栄が長続きしないとされています。

反対に間口よりも奥行きが長い場合は、吉相とされています。

 

真四角の建物は、公共の建築にはよくあります。

しかし、一般の住宅で、平面図の建物の外周が正方形になることはほとんどありません。

構造上から見れば、真四角の家は強固で安定すると言えますが、使い勝手を考慮する必要がある住宅には、好ましくありません。

多少の張り欠けができたり、横長や縦長になるのが普通なのです。

 

家相には間口と奥行きの長短についても吉凶説がありますが、実際には、現代の価値観からすれば、つり合い程度の優劣しかありません。

なお、間口と奥行きの長さが極端で、長細い形になるのは良くないので、この点を考慮して宅地を選ぶ必要があります。

社寺・官省・学校などの建物の場合も、極端に長細くなるのは避けるべきです。

 

※この記事は、葛野壮一郎著『住宅家相之話 上巻』(高岡書店、大正七年、著作権保護期間満了)の現代語抄訳(要約)です。他の章も公開しているので、ぜひ参考にしてください。

→ 葛野壮一郎著『住宅家相之話』(現代語抄訳)