以下、葛野壮一郎著「宅地の排水」の現代語抄訳(要約)です。

 

宅地の排水

松浦琴鶴の『家相秘伝集』によると、雨水や井水を北東や南西に流れるのは大凶で、北や南に流れるのも凶です。

難病や養子相続をつかさどるとされています。

 

また、琴鶴は、排水は不浄なので、地中に滞留するのは凶で、速やかに外に流すべきだと記しています。

さらに、排水が宅地の土に浸み込んで、湿気の原因になるのも大凶だとしています。

 

琴鶴は、以下のような事例を紹介しています。

 

— 松浦琴鶴『家相秘伝集』(ここから)—

ある人が宅図を持って来て、家相鑑定を求めた。

ほとんどが吉相であったが、北東に手水鉢が置かれ、そこに水の吸い込み口があった。

そこで私は「もし、八白土星生まれの住人がいれば、長病を患うことだろう」と言った。

すると客は「息子が長病を患っている」と答えた。

その息子は、八白土星生まれであった。

そこで、手水鉢と水の吸い込み口を取り除かせたところ、病が治った。

— 松浦琴鶴『家相秘伝集』(ここまで)—

 

宅地内の水の流れは住人の健康を左右するので、地中に悪水が留まるのを避ける必要があります。

排水の良し悪しは、宅地の状態で決まるので、宅地を選ぶ際は注意しなければなりません。

陰湿な土地は絶対に避けるべきです。

また、宅地の北東は陰湿になりやすく、南西は乾燥しやすいので、大切な方位であると言えます。

家相法には、このような「深理」があると考えられます。

 

※この記事は、葛野壮一郎著『住宅家相之話 上巻』(高岡書店、大正七年、著作権保護期間満了)の現代語抄訳(要約)です。他の章も公開しているので、ぜひ参考にしてください。

→ 葛野壮一郎著『住宅家相之話』(現代語抄訳)